タインくんの言えない日本語

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技能実習生に日本語を教えていたとき、みんながいちばん苦労するのが「つ」の発音でした。どうしても最初は「ちゅ」に近い音になってしまいます。

 

でもこれは長く日本語を勉強していれば、みんな言えるようになり、ベトナム人の先生たちはみんな綺麗に「つ」と言えていました。

 

「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になってしまうことも気になっていましたが、これは教科書のローマ字表記が「sa shi su se so」になっているから、それをベトナム語読みしているのだと慣れてからわかりました。ベトナム語で書くなら「xa xi xu xe xo」のほうが音が近く、それに書き直すとみんな普通に発音できました。

 

「ざじずぜぞ」や「びゃ びゅ びょ」などの小さい「や ゆ よ」がつくような音もみんな苦手でした。後、出身地によっても、発音の得意不得意があるみたいで。みんな言える音なのに何度練習してもできない実習生がいて何でかなぁと思ってきたら、「○○さんの地元の言葉には、その音がありません」と違う子が教えてくれました。地域によって言葉が全然違うベトナム語。なるほどなと思いました。

 

うちのタインくんが言えない単語は「居酒屋さん」です。タインは元留学生で日本には5年弱滞在。日本語の勉強歴も長いので、そんなに発音に苦労する文字はありません。普通の「ざ」は普通に言えるのに。わたしが「いざかやさん」と言ったらその通りにリピートできます。でも自発的にいうとき、なぜか「いやかやさん」に戻ってしまいます。かわいいけどね(*´-`)